『世界にひとつのプレイブック』


この映画を観る前に、知っていると良いかなというアメフトの知識を少し。


【プレイブック】
アメフトの攻撃や守備のフォーメーションや動きなどが書かれた戦術書。
各チームそれぞれ違うプレイブックを持っていて、少なくても100ページ多くて300ページあったりする。
アメフトが難しいと言われる一つに、選手はこのプレイブックの内容を全て頭に叩き込まなければいけない事が挙げられる。実際にプレイをする時に、サインでプレイブックの中の何のプレイをするかを決めるので、全員の頭に入っていないとバラバラの動きになってしまうのでね。


フィラデルフィア・イーグルス
NFL(アメリカのアメフトリーグ)は全32チームあって、それぞれAFCNFCという二つのカンファレンスにそれぞれ16チームに分かれている。それがさらに東西南北の地区に分かれていて、イーグルスNFCの東地区に所属している。
1933年創設という、NFLでもかなり古い歴史があるチーム。
スーパーボウルという優勝決定戦に2回出場をしているが、未だに優勝経験は無い。


【デショーン・ジャクソン】
フィラデルフィア・イーグルスに所属する選手。
WR(ワイドレシーバー)という、ロングパスを受けるポジションの選手。プロボウルというNFLのオールスターに2回選ばれている、イーグルスの中でも全国的に有名な選手の一人。


ニューヨーク・ジャイアンツ
イーグルスと同じNFCの東地区に所属するチーム。1925年創設というイーグルスよりも古い歴史のあるチーム。
近年は、2007年2011年にスーパーボウル優勝をしている。
NFLは年間16試合しかないので、毎年戦うチームはシャッフルされるのだが、同じカンファレンスの同じ地区は、毎年必ず2回は試合する事になっている。なので、NFCの東地区に所属する両チームは自然にライバル視する事になる。


ダラス・カウボーイズ
1960年創設と比較的新しいチームだが、1970年代と1990年代に黄金時代を迎え“アメリカズチーム”と呼ばれ、全米で最も人気があるチーム。
それどころか、世界中のプロスポーツチームの中でも最も資産価値が高いという試算がある。
このチームもNFCの東地区に所属し、ここ最近は毎年この3チームで地区優勝を争っている。


イーライ・マニング
本編中で「マニングをブッ潰せ」というセリフの中で出てくる。
ニューヨーク・ジャイアンツのQB(クォーターバック)という司令塔のポジションの選手。
兄のペイトン・マニングも別チームの同じQBで、現役のみならずNFL史上でも、最も優れたQBとも言われている。全米中でも有名で、『シンプソンズ』にもゲストとして出ていた。
弟のイーライは、長年兄の影に隠れていたが、2007年2011年にスーパーボウルで2回優勝した事で(ペイトンは1回のみ)、兄に肩を並べた、もしくは抜いたのでは…という議論に最近なってきた。


まあ、これだけ知っているだけでも、ちょっと違うかもです。