「キャシャーン CHASSHERN」


いやー、観に行ってしまいました。某掲示板ではボロカスに書かれてたが、まあGWだしね。

「史上最低」というスレもあったけど、まあそこまでじゃなかったな。美術系がまあ特異な世界観*1をまあまあ破綻なく描いていたのではと。別にハリウッド映画のSFXと比べるつもりはないが、6億でこれ出来るんだって感じ*2

しかーし、はっきり言って構成は最悪ですわ。始まって最初の20分は説明にもなってない。やっと何か起き始めるのはもう30分に近くなっている。しかも、その後はモンタージュで表現しろよって事が延々と続いたりする。「眠くなる」いう感想が多かったが、これには頷ける。

で、総じての感想はというと、とにかくテーマ積み込み過ぎ。しかも何か、エセ反戦争論というか、「憎しみ合うのは止めましょう」ってなことを延々と語られる*3

それにドラマの焦点が、父子の葛藤なのか、狂気に映ってしまうほどの夫婦愛なのか。まあ憎しみは良くないって話なのだが、どれか一つに絞って掘り下げた方が良かったのでは。とにかく、やりたい事と言いたい事を全部出してみましたって感じ。
いや、疲れますよそりゃ。

うんでもって、ラスト近くに「実は真実はこうだった!」みたいな一応謎の解明みたいなことするんですけど、そんな事誰も気にしてなかったっていうか、そこは前提だろ?みたいな。っていうか、その前提崩れたら説明つかないじゃん。っていう突っ込みをいれてみたりして。じゃあ、小日向文世が実はスゴイ人だったって話か。

まあ、麻生久美子のカワイさに免じるかって事で。

*1:つってもどこかのイメージの寄せ集めだけど

*2:っていうか向こうは役者のギャラの比率が大きいのだろうが

*3:っていうかホントに登場人物が語ってるんすよ