「韓国「日本人の戦争被害」に反発? 「火垂るの墓」公開延期に」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050413-00000015-nnp-int
「・・・一部から「日本人を戦争被害者として描写している」との反発があったという。」
いや、言いたい事は解るよ。だけれども、市井の一市民においては戦争は決して「外交政策の延長上に存在する事象」なのでは無く、天災に近いもので、己の力ではどうする事もできないものだ。「火垂るの墓」は特にその部分を突き詰めた作品だし、それは、民族・国家を超えた普遍的なテーマであるとも思うのだが。
結局、政府当局としては、作品の中で描かれる兄妹の姿に同情することによって、日本への強硬な態度への批判が出ることなんかが嫌なんだろうな、としか思えないな。

それにしても、あるサイトに書いてあって、思わず頷いたんだが、「火垂るの墓」って「となりのトトロ」と同時上映だったんだよな。これ、どっちを先に見るかで子供にとってトラウマにもなりかねない組み合わせだよな。
火垂るの墓」観て、まあ過去の歴史と戦争の理不尽さを味わった後に、ファンタジーで心洗われるというのは、何だかその日一日は有意義な感じがするが、「となりのトトロ」観て、楽しい気分になった後に、いきなり過去の現実に直面させられたら凹むよな。気分的には上にあげて、思いっきり落とすみたいなジェットコースターの原理になりますな。
乗り物ならいいけど、気分がジェットコースターって、子供にはトラウマになりそうだけど・・・。当時は気にしなかったけど、どっちが先だったんだろう?