「ヒトラー〜最後の12日間〜」

渋谷のシネマライズに観に行く。
ベルリン陥落直前までヒトラーの秘書だった女性の証言を元に、ヒトラーの最後の12日間を描き出すという内容。
正直な感想として、ひどく散漫な感じがした。秘書の視点でいう事なのだが、実際のつくりはそういう風に出来ていないし、ドキュメンタリータッチなのだろうが、その割りに人物に対する説明が深くはない。
これは、ドイツで作られたドイツ映画で、ターゲットはもちろんドイツ人だろうから、説明が少なくなっているからだろう。つまりは歴史映画なので、観に来る観客が出てくる人物に対して、ある一定以上の知識を持っていることを前提に作られているからだろう。例えば、日本で太平洋戦争の映画を作った時に、必要以上に「山本五十六」や「東条英機」の説明をしないのと同じなのだろう。
一応、俺的にはヒトラー本を読んだりしていたので出てくる人物はわかったが、普通はヒトラーゲッベルスヒムラーあたりが解かるところではないだろうかな。
シュペーアゲッベルスは結構掘り下げて描かれてけどね。


さて、そうして映画が終わるのだが、エンドロールが流れる際に衝撃的な会話が聞こえて来た。横に座っていた二十代中頃くらいのカップルが発信源だ。
女「ねえねえ、これって第二次世界大戦の話だよね?」
男「いや、俺も終わったらオマエに聞こうと思ってたんだよ」
女「そーなんだ、やっぱりこれがベルリンの壁崩壊ってヤツなんだよね?」
男「あー、多分そうじゃねぇ」
正直、前日からの疲れがあってかなりの睡魔に襲われていた俺も一気に目が覚めました。
って言うかオマエら155分も何の映画だと思って観てたんだ。いや、これが「ゆとり教育」の弊害ですか?ってオマエらいくつだよ!百歩譲って中学生くらいだったら解かるよ。いやー渋谷恐るべし。