「猫ラーメン大将」

いや、このフィギュアのツルんとした質感の方が良かったんじゃないか。へたに毛感を出そうとしたから、ぬいぐるみ劇にしか見えなかったぞ。


脚本的な事を真面目に考察するか。
一番の問題点は大将のキャラクター造形かな。キャットアイドルの道(親の引いたレール)を捨てて、様々な事に挑戦し挫折していく所は観客も共感出来るところだろう。命を救われたラーメンの道に進むのも、まあ話の流れ上無理はない。
だが、ラーメン屋の店主になってからは、大将のキャラは埋没してしまう。目的(ゴール)及び動機(モチベーション)が存在せず、親父が登場して、それがキッカケで動き始めるのでは、あまりにも遅い。
まあ、最後の勝負も「多分そうなるだろう」という所に落ち着いたし、監督がラーメンに対して、何の思い入れもないのが完全に露呈する結果になったな。