「2008年、劇場で鑑賞した映画ランキング」

10位:「君のためなら千回でも


「ふの会」で鑑賞。正直言うと途中で少し寝た。しかも、後から聞いたら結構重要なとこだったりしたみたい…。
とにかく、凧の戦闘シーンが印象的だ。この、何でもないというか、ただの子供の遊びをあれほどダイナミックに描いたのはには拍手。
中東系の話は馴染みが薄いが、情報が少ない分「これがタリバンか〜」と考えさせられたりはする。


9位:「レッドクリフ Part1」


いやもう、光栄(現:コーエー)の三国志シリーズで育ったものとしては、実写化されただけでもうお腹一杯。
確かに、周瑜孔明のもっとエゴと欲との権謀術数を駆使してのばかしあいが見たい気はしたが(あれじゃ仲良し過ぎだよ)、まあ、そういうのは置いておいても、トニー・レオン金城武は良かったな。


8位:「アイアンマン」


ロバート・ダウニーJrがアメコミヒーローの主人公になって、その映画がヒットする時代が来るなんて、お釈迦様でも考えめぇ。
しかし、本当にそんな時代が来てしまったよ。
意外な展開、驚きのトリックなんてこの映画には存在しない。あるのはアメリカ人の能天気な宗旨替えと、金持ちのガレージにはスポーツカーが一杯というステレオタイプのオンパレード。
しかし、その流れが心地良い。多分、日本のスポ根マンガの王道を知らず知らずの内に、アメリカ人がなぞったからだろう。いや〜、特訓は大切だね。


7位:「フローズン・タイム


真面目に止めれば、そりゃSF的な背景が必要になるし、妄想だけならそりゃちょっとイタい話だ。その中間くらいなんで何とか救われてるな。
いや〜それにしても、この映画の宣伝だよ。渋谷のオサレ系シアターで、ポスターもちょっとオサレでポップな感じ。まあ、裸の女性が使われてるんだけど、それがホントに、「時間が止まれば何をするか」っていう、ボンクラ思想の具現化だっていうのはな〜。オサレ系だと騙されて見ちゃった、アート系カップルの鑑賞後の感想を聞いてみたいよ。
ただ、ラストのまさに「フローズン・タイム」の画は秀逸だな。ネタ会議であそこが出発点だとしても納得。


6位:「ラスト、コーション


歴史ものとしては美術も含め、良く出来た作品だと思う。学生時代の政治への傾倒というのは、ここ最近の日本じゃあ感じられないが、歴史上では良くあること。
その熱い志も、組織の中に取り込まれて、使い捨てされるのも、まあ歴史上良くあることだ。
トニー・レオンはやっぱカッコ良いね。


5位:「闇の子供たち


ネット上での評判はあまり良くないけど、まあ原作が梁石日だったり、日本ユニセフが絡んでたりする事に起因してるんだろうな。後、「ノンフィクション問題」もね。
ただ、問題提起作品としてはまあまあだったのでは。江口洋介妻夫木聡宮崎あおい佐藤浩市と、現在の日本を代表するキャストでまあ画面は持たせてくれてる。
宮崎あおいが演じた日本人女性っぽいのはたまにテレビとかで見かけるな〜。「自分探し」で一刀両断されちゃうのがリアルな感じだ。
ラストの江口洋介の蛇足な感じがする。まあ、行動原理の理由付けにはなってるんだろうけど、好みとして「贖罪」が最大モチベーションになるのはあまり好きではないな。


4位:「純喫茶磯辺


全然無警戒だったが、誘われて観た。まあ、ゆるい感じの映画なのだが、強烈に男としては「嫌な感じ」と与えさせるのは成功している。ああいうのは、微妙な匙加減なんで、陰のMVPはダンカンだな。
反発しながらも、底辺にある深い親子愛によって、お互いが見えてない真実にたどり着くところ何かは秀逸だ。
仲里衣紗は良い女優だね。しかし、ニノファンから文句来そうだけど、この娘、本当に二宮和也にそっくりなんだよな。演技での表情の作り方とはまったく同じなんだよね。


3位:「アフタースクール」


運命じゃない人」の内田けんじの監督作品。「運命じゃない人」が素晴らしすぎた事と、まったく違うジャンルになってたら…という危惧はあったが、今回もまあやはり点として配置されていた伏線が線として繋がるという爽快感はあった。
ただ、全体的に緊迫感が薄いんだよね。他にじゃあ上手い人いるのかと問われると返答に困るけど、前作もそうだったけど、敵方というかヤクザ、マフィア、組織ってのの表現がぬるいんだよね。なんで緊迫感が出ないのだと思う。前作はそれでも、それがメインじゃなかったし、その意味はあったんだけど、今回は本筋に絡んでくるからな〜。今後はそれが課題かな(って、俺何様っ!?)


2位:「バンク・ジョブ


あっ、11月24日に日記書き中で終わってた。
追記。とにかく、誰が持ってるアイテムは誰には効いて、誰には効かない。この竦み状態の作りが上手い。
とにかくhonさんDVD出たら、即観るべしっ!!


1位:「言えない秘密」


9月7日の日記参照でお願いします。
バンク・ジョブと迷ったけど、やっぱり2008年はこれかな〜。まあまだ観てない人は、何も前情報を入れずに観てくれ。って事ですな。