「シークレット・サンシャイン」

評判が非常に良かったので鑑賞。
一人の女性が悲劇的な出来事に遭遇し壊れていく物語。
韓国映画って、この「救いの無さ」ってのをトコトンまでやるよね。そこまで行ってしまうと、もうラスト畳めねぇよってさ。実際、いろんな感想とか解説とか読むと、ラストは「一縷の望み」って事なんだろうけど、いや、俺全然そう読めなかったよ。
ここら辺は感性の違いなんだろうな。その分作品の凄みは出るんだけど・・・やっぱ後味は悪い。
ちなみに、ヒロイン役の人、パッケージと映像と全然イメージ違った。パッケージ詐欺か・・・。ただ、壊れて行く様は凄まじい。カンヌ映画祭主演女優賞は伊達じゃない。
こういうのは精神的に落ち着いた時じゃないと、観るべきじゃないな。深いし、凄い作品だとは思うけどね・・・。前作『オアシス』ってのも評判が良いのだが、暫くは止めておこう。


以下、ネタバレあり


信仰とは?神とは?という事を考えさせられる。やはり、犯人との面会の場面は背筋がゾクッとするね。うああ、マジ救えねぇって・・・そりゃ自我が崩壊してくわって説得力あり過ぎ。上げて落とすんだもんな。
ただ、このヒロインには魅力は感じれなかった。そうなると、ソン・ガンホの人物にも感情移入出来ない。なぜ、このヒロインに惹かれたって説得力が自分の中に見出せない。そうすると、ラストシーンも、それが「希望」とは思えないんだよな。