「デビルマン」

今日はビデオ半額の日だったので、観れるかどうか解からないが5本も借りてきた。で、いつも全貸し出し中なのだが、1本残っていたのでレンタル。
「日本映画史上最低最悪映画」のレッテルを貼られている「デビルマン」。まあ半額の日なら傷も半分だし、何しろどれほど最悪なのかという興味はあった。
原作はもちろん読んでる。で、結論から言うと「日本映画史上最低最悪映画」では無かった。ただ、あれだけ有名な原作をまあまあの制作費をかけてこれにしちゃったというなら、まあ酷い映画だけど。
まあ、よく言われてることだけどやっぱり役者が酷いな。特に主役の二人。「ハッピーバースデイ、デビルマン」と「神はいたか!?」で吹き出しそうになった。
後、美樹ちゃんの生首をみて明が叫ぶところ。ここは感情の振れ幅が最大限になるところなのでスゲェ重要なのだが「ああああ」って棒読みで言われてもね…。ゲンナリ。
とにかく、最大の失敗はスケール感が全く無いこと。世界中で現れているデーモンへの恐怖や現象をボブ・サップのニュース映像だけで昇華しようとしている。無理だよ、それは。バジェットのことを考えれば仕方ない所もあるだろうが、問題は見せ方だよなきっと。
とにかく、前半のグダグダ感が映画に入り込もうとしている観客を拒否している。ナレーション展開&説明って…。世界感を語るわけじゃなく、それで人物配置を説明するって普通やらないでしょ。ここら辺で後でデーモン狩りを率先してやってしまうおっちゃんが、もともとは気のいい人だったとかの仕掛けが欲しかったところだがな。
ラストに関しては、原作信者じゃないので責めはしない。
とにかく、やっぱ「寄生獣」って「デビルマン」に構造似てるね。まあリスペクトして作ってるから当然だけど。やっぱ「寄生獣」が日本で作られなくて良かったのかな…。複雑。
ただ、俺的に「20世紀ノスタルジア」を超える「最低映画」ではなかった。俺はアレを超える映画に出会えるのだろうか。その答えは、風の中さ、風が知ってるだけさ〜♪