「あの頃ペニー・レインと」

キャメロン・クロウ監督の自伝的映画。1970年代のロックバンド全盛時代に、あるロックバンドのツアーに、「ローリングストーン誌」のライターとして同行した15歳の少年が出会う出来事を丹念に描いている。
「ペニー・レイン」は、バンドに同行する「バンド・エイド」と自ら名乗るグルーピーの一人で、主人公が密かに思いを寄せる少女の名前。
ブームに乗ったバンドが対面する嫉妬のぶつかり合いや苦悩といった内容は、この前観た「アイデン&ティティ」に共通するものがあるが、当然だが作品のスケール感は全然違う。
「ミックが50歳まで歌ってると思うか?」というセリフが出てくるが、60歳になっても歌ってるんですけど…。後、乗っている飛行機が墜落しそうになり、秘密を暴露しあうシーンは何か間抜けすぎてちょっと引いた。最後のシメが「俺はゲイだ!」ってんだけど、ウケ狙いすぎで滑ってた感じだった。