「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

前日にhon氏から連絡があって、東銀座の東劇に観に行く。クローネンバーグ映画だという事も直前で知る。
しんみりと良い映画だった。ドラマ部分がしっかりしていたからだろう。実際には、妻役の女優が良かったのも、その一因だろう。知らない人だったが。マリア・ベロ「ER」に出てたんだ。記憶に無いな。


以下、ネタバレあり。未見の人は注意!


マフィアのボスってわりに兄貴はダメダメだったな。そこは興ざめだが、まあドラマの根幹には影響は無いので、良いんだけど。「何で、こんな失敗するんだよ!」は、観客全員の心の叫びです。
まったく、前情報無かったので、主人公の過去の前提も無かったので、「どう転がって行くのか?」をリアルタイムで感じれた。正しく、映画の中の人物(妻や保安官)と同じ目線で観れたな。過去を知ったときに、同じようにショックを受けたよ。
原作では、「小指」を持ってくるそうだけど、それは無くて、逆に良かったかも。一発で判っちゃうからね。
いや、やっぱり、物語の根幹がちゃんとドラマになっているのは、良いね。当たり前なんだけど、つい忘れがちになる。それを思い出させてくれたな。