「クローズド・ノート」

そう、世紀の名ゼリフ『別に…』で有名になった映画…ではなく、有名になった沢尻エリカの主演映画。しかも、今の勢いだと最後の主演映画になりそうだけど…。


しかし、これは狂気の映画だっ!!
観終わった後は、その事に全然気がつかなかった。膨らませていた期待と想像は見事に裏切られた…というよりも1/144に縮小されていたが、まあ最悪ではないかな…という程度。
しかし、次の日の朝の通勤電車の中で、「俺が観たかったクローズド・ノート」を考えていて推敲していたところ、とんでもなく身震いをした。何かがおかしい…。一応感動的にと創られている。でも本当にそうか?
いや、穿ちすぎなのは解かってる。それは解かった上だ。制作陣もそんなことはかんがえていないだろう。でも、こいつはヤバいっ!!


というわけで、映画自体は、観た方が良いとか全然薦めませんが、俺が何に反応したのかを知りたい人は下を押してね。映画のスゲー重大なネタバレを含みので、これから観るつもりのある人は注意!!




ストーリーを簡単に言うと、小学校の先生志望の沢尻エリカ扮する女子大生が、ある部屋に引っ越してくる。引っ越し先の部屋で、前の住人が忘れていた日記を発見し、読んでみると、竹内結子扮する小学校の先生の物だった。
そこに綴られているのは、先生という仕事への苦悩と喜び、そして、『隆』という大学の同級生との再会し、『隆』に魅かれていく竹内結子の心模様だった。
一方、沢尻エリカはバイト先の万年筆屋で、伊勢谷友介扮するイラストレーターと出会い、片思いに。沢尻エリカは日記に書かれた、竹内結子が『隆』に行った方法を真似をしたりして伊勢谷友介にアタックする。で、そんなこんなしている内に、伊勢谷友介好きな人がいることが判るのだが、それでもお構いなしに「私じゃダメですか?」攻撃をするも玉砕。
しかし、最後は伊勢谷友介の個展に現れて、自分の思いを伝えることが出来なかった事を後悔している伊勢谷友介に、竹内結子の日記を朗読し始める沢尻エリカ。『隆』への竹内結子の思いがたっぷり詰まった日記を渡し、お互い頑張って行きましょうってな話。
もう、お分かりですね。『隆』は伊勢谷友介で、伊勢谷友介の好きな人は竹内結子って、オチです。更には、竹内結子は事故で死んでしまってます。という、主要登場人物がみんな片思いしていて、誰も成就しないという話です。


で、何がヤバいかって、伊勢谷友介の個展で、沢尻エリカマンドリンを弾いて欲しいとの約束をしていたので、司会者が促すんだけど「忘れました…」と返すのだが、この口調がまんま「別に…」と同じ口調。
で、その直前に、伊勢谷友介竹内結子肖像画の前で、さんざん思いを伝えられなかった事を後悔するんだけど、この時点で実は伊勢谷友介竹内結子が両思いながら、結ばれなかったのを知っているのは、沢尻エリカだけ。


(鋭意、執筆中)