「どろろ」

何故か観てしまった。そして観てしまった2時間18分を無性に返して欲しくなった…。


いやもう製作側が何をしたかったのかが理解不能。
どろろ」原作自体、百鬼丸の設定とかは秀逸だが、話的には未完だし破綻している作品なので、勝手にある程度のオリジナルを入れても問題じゃなかったと思うのだが、ほぼ原作に忠実だったりする。の割に、どろろの地図とかは省いているので、その存在価値もかなり低い。
バディものとしても、結局醍醐景光とかが出てきたら、話はそっちの方にシフトしてしまい、またもや存在感が希薄に。しかも、何か景光も中途半端なキャラクターだし、多宝丸はいきなり「王の資格たる兄を待つ」とか、もうなんかと…。


正直、柴咲コウは現在の日本の映画やドラマでは宝だと思える女優なのだが、「少林少女」とかの評判を聞く限り、勿体ない使い方されてるな〜。
いや、どろろ柴咲コウにしたのは、無理はあるけど諸条件を合わせると、まあ有りだとは思う。ならば、もう恋愛要素を前面に押し出してすらOKだった気がするよ。
原作厨が騒ぐと思われたのかも知れないけど、原作が破綻してるんだし、そんなこと言われづらいだろ。批判を恐れて、中途半端を作ることこそ、原作に対して真摯でないと思われるんだよな。