「海角七号 君想う、国境の南」

届くことの無かったラブ・レターがストーリーの根底に流れているという構造。しかし、本当のラブ・レターはこの映画自体で、それは誰に向けて書かれたものかというと…「日本」と「日本人」へだ。


台湾で記録的大ヒットになった映画というのは耳に入っていた。それはこのラブ・レターに共感した人が多かったからに他ならない。
戦前戦中世代だけというなら解るが、若い世代まで巻き込まないと、記録的大ヒットにまで達しないだろう。という事は、この映画を多くの世代が共感したということなのだが、頭の中でしか理解していなかったものを突き付けられた気がした。


これは、実際に台湾に行った人の方がより実感出来るのだろう。かなり、こそばゆい感じ。しかし「日本」という国全体では、現在かなりひどい扱いしてるよね。何で好かれてる方を袖にして、嫌われてる方に擦り寄ろうとしてるんだろう。


やっぱ、来年は台湾行きたいな。烏山頭ダムをこの眼で見ておきたいな。