「修羅雪姫」「殺し屋1」

前回の「メメント」から一月以上経ってしまいまいたが、正月休みを利用して
3日に二本観てきました。そして二本共邦画でした。
という事で、今回は佐藤信介監督の「修羅雪姫」と三池崇史監督の「殺し屋1」
です。

修羅雪姫
釈由美子主演のアクション映画です。チャンバラしまくるという触れ込みで、
アクション監督をドニ−・イェン、特撮監督を樋口真嗣がやってます。
アクションはさすがにドニ−・イェンがやってるだけあって、なかなか
魅せます。
問題はストーリー。
架空の全体主義国家という設定で、まあそこそこ突っ込みどころがあるものの、
主人公の釈由美子とそれを助ける伊藤英明のラブストーリーを絡めつつ、それなりによく流れていた。途中までは・・・。
この映画がある意味凄いのは、盛り上げるだけ盛り上げて、これからクライマックスだー!!という瞬間に突然終わるのだ。
今まで観た映画の中で間違いなくベスト3に入る「肩透かしラスト」である。
これを読んで、そのラストを確めたいと思った人はまだ公開してますので、ぜひ観に行ってください。

「殺し屋1」
ヤングサンデーで連載されてた同名コミックが原作。監督はあの三池崇史
原作は山本英夫という作家で、この人は「人間の異常な欲求」というのをテーマにしている人です。今回は「究極のSM」というのがテーマで、連載時から話題になっていた作品だった。あの原作をどう映像化したのか?という思いで観に行った。
ストーリーは原作そのまま。ラストは多少違うが、原作のほぼ全てのエピソードを詰め込んだ感じだった。
原作を知らない人に言いますが、内容はというと、全編血と精液と臓物が飛び散る映画です。浅野忠信が主役だからオシャレ系映画と思って、女の子を誘ったりして観にいくととんでもないことになります。僕の後の女の子は開始30分くらいで口を抑えて出て行き、二度と戻って来ませんでした。
こういうのは「あの原作を映画化するのか!!」というムーブメントの面白さもあって、作品単体で評価できない事もあるんで(バトルロワイアルもそういう映画だったが)難しいですね。