「龍馬伝」第13回「さらば土佐よ」

第一部完。まあ間何回か抜けてるんで、完全な総評は出来ないんだけど、うーむ、入りきれてないな。
ドラマなんで、人間の負の部分を掘り出すってのは良いんだけど、全体的に話の進め方が暗い。勿論、今までの幕末物と違うテイストを出したりするのは、その試みは良しなんだが、内向的な印象は拭えないな。
この時代ってさ、まあ実際はどうだったかは解からないけど、みんなどっかで躁状態だったんじゃないかなってさ。それまでの封建的な仕組みから、何かどっかで箍が外れるっていう。吉田松陰は「狂」って言葉でそれを押し出した人だけど、外に出てくるエネルギーをどっかで抑えきれなくて行動するっていう、混沌とした感じが画面からは出てない気が。何となく、世相を反映してなのか内に篭った感じ。龍馬の人物像も、あまりに陰が強い気が。それは、岩崎弥太郎香川照之や、武市半平太大森南朋が負えばよいのだから。
まあ、第二部以降に期待って事で。


ちなみに、去年高知旅行に行った身としては・・・。高知城下から岩崎弥太郎の家はかなり遠いぜ!「ちくっと、顔を見にな」って距離じゃないぜ!それともやっぱり昔の人にはあれは「ちくっと」した距離なのか・・・!?