「G戦場ヘヴンズドア」①〜③ 日本橋ヨヲコ

はてなでも話題になってたんだねー。買った後に知った。
さて感想。日本橋ヨヲコは、ヤンマガに連載されてた「プラスチック解体高校」で知った。印象は青臭いっちゅうか、熱血っちゅうか、とにかくエネルギーを発散しまくる*1キャラが出てくる漫画を書く人だなーと。でもこの作品は完結まで行かないという不確かながらの確信も同時に受け取った。
案の定、打ち切られたが日本橋ヨヲコという作家の名は強く心に残って、コミックスも購入した自分がいた。この人の作品は学校あるいは高校生が中核をなす。自分の力のみで社会に参加していない不確定さと、生活のみに追われない若者の青臭い未来への不確実さとが同居した高校生という不安定な心情を包括できる立場への愛情が根底にあるのだろう。
作品の概要は、読んでもらえれば解るので記さないが、この人が、あるいは表現者がどれだけ自分を削って作品という表現を紡ぎだしているのかが伝わってくる作品である。作品を重ねるごとに、説教臭さという良い意味でのアクは軽減してきたが、それでもこの青臭さ、熱さに身をゆだねられる快感は失ってはいない。

*1:クールなキャラでもときには