「2010年映画ランキング」

久方ぶりのブログ更新。
今年ももう半分以上が過ぎたわけですが、今更ながらの2010年映画のランキングでも上げてみよう。
観た作品は全33作。いろいろと忙しかった2010年の事を考えると、まあまあの数字かな。
観た作品は以下の通り
パーマネント野ばら
ソラニン
さんかく
オーケストラ!
息もできない
第9地区
ゴールデンスランバー
運命のボタン
ランニング・オン・エンプティ
パレード
(500)日のサマー
インビクタス 負けざる者たち
ボーイズ・オン・ザ・ラン
色即ぜねれいしょん
空気人形
パーフェクト・ゲッタウェイ
誰がため
パブリック・エネミーズ
マラドーナ
黒く濁る村
エクスペンダブルズ
インシテミル 7日間のデス・ゲーム
カラフル
インセプション
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
ロストクライム-閃光-
レポゼッション・メン
アイアンマン2
告白
キャタピラー
ハナミズキ
BECK
脇役物語

では、トップ10は以下に


10位 「ソラニン
2010年8月11日の日記(http://d.hatena.ne.jp/fukafuka/20100811)に結構ちゃんと感想書いてるな。
ただ、アジカンが好きなだけですな。観終わって、あんまり感慨も無かったのに「ムスタング」が流れるのを聞いて感動してしまった。映画と全然関係ねぇ!!


9位 「ボーイズ・オン・ザ・ラン
もう10数年前の話になるけど、ほぼ同じようなエピソードを経験した俺には、どうしてもこれは外せんのですわ。偉い人にはそれがわからんのですわ。


8位 「アイアンマン2
ああもう、ペッパー・ポッツのグゥイネス・パルトロゥの素晴らしさです。ええもうただそれだけです。それ以外に言葉もありません。


7位 「黒く濁る村」
いろいろもう本当にグダグダな映画なんだけど、「これから何が始まるんだ…」というセットアップは良かった。おもむろに無造作に○○○を洗うシーンの素晴らしさ。「復讐をしてくれただけ、心を救ってくれたわけじゃなかった…」というセリフに唸らされ、守っていたと思っていたものに実は守られていたという悲哀。韓国映画の根底に流れる「原罪と赦し」というテーマもキチンと燻し出されていた。いやストーリーラインはグダグダはグダグダなんすよ。


6位 「オーケストラ!」
「良い映画とはどういう映画か?」という問いに対する一つの模範解答だと言える作品だと思う。物語の転がりはどんなに早くても早すぎる事は無いという事を教えられた。とにかく早い。「それくらいの設定は知ってて観に来てるんでしょ。だったらさっさと先に行こうぜ」とばかりに、ファーストシークェンスから物語が転がり始めるんだ。
ラストの演奏シーン。音楽ってもの、特にクラシックなんてさって俺でも、最後の演奏が素晴らしいものだってのは伝わってくる。補足も説明も要らない。いや、あってはダメ。画と音楽で伝える。それが映画なんだよね。


5位 「第9地区
観る前のイメージと、画面の前で起きる事のイメージが違った映画。まあドキュメンタリータッチで最後までは難しいよね。


4位 「息もできない」
ただひたすらに悲しい話。欠落したもの同士が、漢江のほとりで傷を舐めあうシーン。相容れない人間の一瞬の心の邂逅。そのシーンだけで映画の価値がある。惜しむらくは、ラスト近くの焼き肉をしながらの談笑シーン。間に回想を入れて欲しくなかった。笑顔に奥にある悲しみを表現するのには、無い方が一層引き立ったと思うのだ。


3位 「インセプション
おそらく物語を紡ごうと思った人間なら一度は考える設定。それをまざまざと眼前に見せつけられると脱帽以外のどんな行動があろうか。


2位 「(500)日のサマー」
2月12日の日記(http://d.hatena.ne.jp/fukafuka/20100212)参照の事。女子の身も蓋も無いところは映画で観るなら楽しいもんだ。


1位 「さんかく」
7月6日の日記(http://d.hatena.ne.jp/fukafuka/20100706)参照の事。とにかく、初めて知ったAKB48小野恵令奈でした。これで知ったんだけど、この後すぐに辞めちゃったね。女優に目覚めたとの事だけど、この作品での素晴らしさは、やはり女子のこの年齢にしか存在しない無敵感の勝利だと思うので、今後の研鑽に期待します。


他の作品を一口ずつまとめると…。惜しくもってのは、『パーマネント野ばら』『色即ぜねれいしょん』『インビクタス 負けざる者たち』ってところですかね。
インビクタス 負けざる者たち』は今年やる映画でしょ。W杯イヤーなんだから。実話だからね、やっぱりその重厚感はあるけど、教科書通りというか観させられてるという感触は拭えなかった。

何となく、自分なりに楽しめたのは『ハナミズキ』『マラドーナ』『パーフェクト・ゲッタウェイ』かな。
ハナミズキ』。向井理がオイシイとこを持って行き過ぎで笑った。

さて、世間的評価が高いけれど、そりゃあ無いだろう…と思わされる作品が印象に残る年になった。『カラフル』『告白』『ゴールデンスランバー』ね。
特に『カラフル』は酷かったな。