「2009年を振り返って」

29日まで仕事だったのだが、6時から納会ということになって、「ああ、これで今年も仕事終わりだな〜」と思っていた5時55分。
「フカフカ、こんな現象報告来てるけど、何か解る?」という課長の声。とりあえずデータを見てみたら…。バグ発見!!久々に自分の血が引く音を聞いた。
納会にちょっと顔を出して、戻って検証したが終わらず、来年に持ち越し。スゲー、後味が悪い仕事終わりだったよ。


今年の事をつらつらと。

今年2009年は、自分をというか、自分の過去・現在・未来というものを見つめ直す年だった気がする。自己否定と自己肯定の繰り返し。多分、一回机の中をひっくり返して、中身を見返すという作業が必要な歳になったのかも知れない。だからといって、いきなり机の中の物が増えてたりはしない。しかし、奥にしまい込んでいた物が、やっぱり本当に捨てないで良かったと確認した年でもあった。空っぽなんかじゃ無かった。


一番辛かったこと…は書かない。自業自得。自分が解ってれば良い。自分の不甲斐なさが招いた結果。ただ、いきなりレベルアップはしない。ズルもしちゃいけない。地道に経験値を増やしていくしかない。自分が普通じゃないのは解ってる。でも、普通でありたい。普通であることを当たり前と思ってはいけない。それくらい普通であることは大切なこと、素晴らしいこと。


とにかく、『…年ぶり』という人に多く会ったり、飲んだり、電話で話したりした年だった。長い奴で17年ぶり。短くても5年ぶりくらい。
数えてみたらざっと11人。多すぎだろ。何だ、俺は死ぬのか?死ぬ準備でもしてるのか?って本気で思ったよ。
まあ多分、何章まであるか解らないが、今年は俺の人生の何章目かの、最後のまとめのページだったんだろうと思う。何年くくりかは知らないけどね。ああ、そうか俺来年からM2か…。って調べたら、今年からもうそうなってた…orz


その中で大きかったのはタクとの15年ぶりの再会だった。厳密に言うと15年ぶりに会ったわけじゃないけど、二人きりで飲んだのは、本当に15年ぶりだった。
19、20歳の2年間、いつも一緒にいて(まあ、ほぼ俺が勝手に押しかけてたんだが)、喜びや悩みを共有し、誰よりも俺を理解し、許容してくれた存在。それなのに、こっちの勝手な都合でその関係を断ち切ってしまった人。
もう二度と交わらないかと思っていたが、15年ぶりに会ってみたら、何で、あの坂戸の下宿で昨日まで会ってたみたいな感覚になれるんだろう。15年だぜ、15年。15年って長いよな。でも、それがスゲー嬉しかった。
どうして俺は、自分が大切に思っている人が、相手はそんな風に思ってるわけないと決め付けてたんだろう。何で、今更また友人関係に戻っても、迷惑かも知れないなんて思ってしまってたんだろう。自分が本当にバカなんだと思い知らされた。
そして、結局今回も、かつてそうだったようにタクに助けられた。こいつは本当に、訥々と話す中で、サラッとスゲー事を言いやがる。核心を付きやがる。そして、俺を感動させやがる。そりゃ、いろいろお互いを取り巻く状況は変わったけれど、素の部分はあの頃と変わらない。そして、自分もそうなんだと気づかせてくれた。


結局、辛いことがあったり大変なことがあったりした時、いつも俺は誰かに支えられて、助けられて今ここにいるだなと。一人で、自分の力だけで乗り越えてきたなんて、そんなバカな勘違いはしちゃいけない。出来るわけもないけど。
自分も誰かにとってそう在りたいと思う。でも、それって何か特別なことをしなくちゃいけないわけじゃなくて、ただ相手の気持ちを尊重して、横で馬鹿笑いしてるだけで良いんだよな。まあ、俺は道化しか演じられないんでな。
大学時代、補綴実習室で語った戯言。言われるまで話した事すら忘れてた言葉遊びのロジック。それをその後10年、自分の人生の命題にしているヤツがいた。自分も結局、誰かに影響を与えて生きてきたんだな、としみじみ思った。


普段、あまりブログにこういうこと書かないんで、読み返すとこっぱずかしいのだが、まあ一年の締め括りということで。


今まで俺を支えて、助けてくれた全ての人の来年が良い年になりますように。
そして、来年もどうぞヨロシクです。